2014年9月15日月曜日

トロント大学のオリエンテーション


こんにちは、入澤です。
授業が先週から授業が始まり、初週を終えました。

今回は授業ではなく、その前にあったオリエンテーションについて書きたいと思います。
オリエンテーション期間は一週間以上続き、様々な学部やプログラム、施設が学生向けに開いています。学生は事前に登録したものに自由に出ることが出来ます。私が参加したのは1)留学生向けのもの(いくつか)、2)大学院生全体を対象としたもの、3)自分が所属しているOISEのCTLという学科のものです。

2)は情報の共有だけだったので、1)と3)について書きたいと思います。
まず留学生向けのオリエンテーションですがCenter for International Experience(CIE)というところが主催しており、5日間通しで様々な情報を複数回提供していました。学生は自分の好きなものだけふらっと行って気軽に参加出来ます。提供されているのは留学中の保険についてのものや、ビザ関係のもの、移民や市民権についてのものもあれば学業での成功についてや交流会と様々でした。私は学業での成功について(Academic Success)、英語に関するサポートについて、そして交流イベントとしてナイアガラの日帰り旅行に参加しました。


■ Academic Success

どのような内容を話すのか気になったので参加しました。
トロント大学のライティングのサポートをはじめとした豊富なサポートが紹介されるのかと思いきや案外タスク処理や勉強に適した習慣作り、体調管理等のお話が多かったです。


特に面白かったのは自分の思考タイプを分析型か拡散型か考えるワークでした。ざっくり言うと、人は一つのことを丁寧に順を追ってやっていきたい人と、色々なことに興味が移りながらも同時に色々とこなしていく人に大きく分けられます。より簡単に言うと、前者は説明書をしっかりと読みたい人で、後者はいきなりとりあえず動かしたいと思う人って感じでしょうか。「友人に誘われたら勉強の計画があっても優先するか?」「旅行に行く時予定を細かく立てるか」といった質問が出され、それがどれだけ当てはまるかに応じて教室を前後で移動して自分の位置を表現しました。実はこれ、似た様なことを(というか全く同じことを)昔所属していたLearning for Allの研修に取り入れており、「あ、これ昔自分が作った研修だ!」と驚いてしまいました。最後の五分はリフレクションの時間に当てられ、横の人と今日の学びと今後のアクションについて話しました。


また、オリエンテーションが終わった後に、その日偶然参加していた大学院生が僕一人ということもあり、プレゼンテーターの女性が話しかけてくれました。何か質問はないか?困っていることは?と優しく聴いてくれるその姿勢にとても感銘を受けました。お役所仕事ではなく、本当に真摯な気持ちでプレゼンテーションをされていたんだということが伝わり、それにとても心温まったのを覚えています。


■ 英語のサポートについて

トロント大学には英語のサポートプログラムが複数整備されており、対象は学部生から大学院生までと幅広いものから大学院生のみ、中には博士課程の学生のみを対象としたもの(自分のラボの先生とのアカデミックコミュニケーションを鍛えるもの等)まで様々です。内容も様々ですが、単純な4技能のどれかに特化したトレーニングだけでな”Famous Torontonians”, "Winter in Canada, Eh?"と色々と面白そうなものも多いです。期間は1〜2か月のものから1日のワークショップまで様々で、格安もしくは無料で受けられるのが魅力です。


オリエンテーションではここらへんの情報はちゃちゃっと共有して、プレゼンテーターの陽気なお兄やんがカナダにまつわる単語クイズで盛り上げたり、会場から英語学習の方法を聞き出してフィードバックしたりしていました。


■ ナイアガラツアー

留学生の交流イベントとして開かれていました。
8月にカナダに来てからまだろくに観光していないなと思ったので羽を伸ばすつもりで行ってきました。

途中、なんかおしゃれな街に立ち寄り(あんまり知らない)、ワイナリーでワインを飲み、ナイアガラに行くというツアーで、なんだかんだ行って楽しめました。

なんかおしゃれな街はおしゃれでした。
よく知らないけどキレい。
















ワイナリーではプエルトリコ人とワイン飽きたからビール飲みたいよねってことで意気投合し、サッポロ!サッポロ!言ってたらワイナリーの人に冷たい目で見られていました。
あ、こちらはサッポロが日本のビールで一番売られているんです。


そしてナイアガラ。日本を離れて初めて感じる大陸の大自然は圧巻でした。
カナダに来たからはこういう自然の雄大さもっと感じたいと思いました。いやぁ、面白かったです。























船に乗って滝壺の近くまで行きましたが、土砂降りの雨のように水飛沫が降り掛かりました。

まあ、根っからの一匹狼なので基本一人で行動しましたけどね。
こういうところに来てはしゃいじゃうヤツとか嫌いなんですよね。





















■ OISE CTL





















そして自分が所属するOISEのCTLのオリエンテーション。
オリエンテーションは講堂での挨拶、図書館ホールでの交流会、学科ごとに部屋に集まってプログラムについての質問タイムの3つから構成されていました。


講堂での挨拶では学部長から事務の人から図書館の方まで色々な方が挨拶されました。
印象に残ったのは学部長が自分自身がかつてアイルランドから来た留学生だったと話し、
会場の留学生に手を挙げる様に促し、どれだけ多くの留学生がここにいるかを示したところです。一人の留学生としてとても温かく迎えてもらえたように思えました。


もう一つ印象に残ったのが司会をしていた教授のファンキーさ。
髪の毛赤くてモヒカンみたいになっているイカしたシュッとした女性の教授が話していました。近くで見てみると腕にはがっつりタトゥーが入っていてちょっとびっくり。日本ではさすがになかなかこういう教授はいないので、文化の違いを感じました。個人的には以前の職場に髪の毛の赤いエキセントリックなお母さんがいたので、なんか親近感を感じてました。


図書館ホールでの交流会では自分のアドバイザーのジャック・ミラー教授にお会いすることが出来ました。冬学期には授業をとるので今から楽しみです。


最後の質問タイムでは同じコースのMEdの学生達が集まり、コースのスタッフに色々と質問しました。多かったのは奨学金、授業料等のお金関係のこととMEdからMAへの転向(こちらは修士が2種類あります)についての質問で、やっぱりお金関係と進路に直結する学位については質問が集中していました。


ただ、そこらへんは質問が集中するのは当然なので、そもそもどこかウェブサイトなり資料なりに情報を載せておけよと思うのですが、こちらはざっくりと資料つくってがっつりと質問の時間とればいいでしょ?という考え方なのか、なんだか適当です。それで困ることもしばしば。。。まあ、文化の違いだと思い定めて慣れるのが一番なのでしょうね。


全体的に、オリエンテーションはとても人間味が溢れており、大学が本当に新入生を歓迎しているということが伝わりました。大学のコースや施設などの情報だけでなく、生き生きとした組織としての大学の文化を体感するというところに価値があったように思います。


また、今後何か困ったことがあればこの人に話を聴けばいいという人がしっかりとわかり、オリエンテーションの場で会話することが出来るというのはとても大事な気がしました。日本では「大学の事務所の人」はどこまでも匿名の誰かでしかありませんが、トロント大学では〜〜担当の○○さんというところまでわかるので、今後何か質問したり相談したりする時に心理的なハードルが下がるように思えます。
日本の大学が学べることは多いように感じました。


今日はこの辺で。









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