2014年9月7日日曜日

なぜオンタリオ教育研究所(OISE)に留学するのか?

今回は何でトロント大学オンタリオ教育研究所(OISE)に留学しようと思ったのかについて書きたいと思います。


留学を志した理由は大きく二つです。
1)自分が研究したいことを研究出来るところがあまり日本にない。
2)違う社会を体感し、その中で子どもたちがどう育っているのかを知りたい。


上の様な理由で留学しようと思ったのですが、留学先はまず2)の方を優先し絞り込みました。実は当初は「子どもの幸福度世界一」と最近よくいわれているオランダに留学しようと思い、オランダの教師教育学を研究する教授達にメールを送って、留学することが可能かどうか聞いていました。ただ、教師教育学はまだまだ新しい分野のため修士で研究出来る様なところはない、英語だけでなくやはりオランダ語も求められる、といった壁にぶつかり、こちらは断念しました。オランダはヨーロッパの教師教育学の中心地でもあるため、大変悔しかったです。


そして納得出来る留学先が見つからずどうしようかと思っていた時、勧めて頂いたのがカナダ、特にトロントでした。私のカナダのイメージはアメリカから逃げて来た奴隷を受け入れた歴史を持ち、今も移民大国として毎年多くの移民を受け入れ続けている国であるということ。そして背景の全く違う一人ひとりの人間を大切にし多様性を育んでいる国であり、アメリカの影響を強く受けながらもアメリカとは違った成熟した社会のあり方を目指している国というイメージでした。


トロントは250万以上の人口が集中するカナダの中でも特殊な地域ですが、多様性を尊重するということが標語として掲げられ、弱者を包摂する施策が進められており、人権への感覚がしっかりとしていると聞きました。


もちろん完璧な社会等存在しておらず、カナダ、トロントも多くの問題を抱えていることは承知の上です。決して理想化はしていません。ただ、日本にいては体験出来ないことを体験し、理解することが出来るのではないかと思いました。トロントで子どもたちがどのような環境の中で育っているのかをこの目で見、そこから学ぶことはかけがえのない財産になる様に感じました。


ちょうどトロントにあるトロント大学オンタリオ教育研究所(OISE)は世界的にも権威のある教育研究の拠点であり、Curriculum, Teaching and Learningという学科のCurriculum Studies and Teacher Educationというコースで教師教育について学ぶことが出来ることがわかりました。自分としてはこれ以上条件が合う場所はありませんでした。留学志望先をここに定めた後に、改めて世界中の様々な大学を探しましたが、OISEよりも充実したコースを提供しているところはやはりありませんでした。


そのような理由で、OISEに留学先を定め、どうにかこうにかエッセイや推薦状を提出し、なんとかギリギリ合格を頂き現在に至ります。これからの留学生活大変なことも多いと思いますが、自分の居場所にとても強い満足感を感じています。初心を忘れずしっかりと頑張りたいと思います。


今日はこの辺で。



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