2016年5月16日月曜日

Miss Representation メディアが曲げる女性像

こんにちは、入澤です。
トロントはなぜか今日雹が振りました。ウィンターコートを再び引っ張り出さないといけないぐらいの寒い気温です。午前中は6度とかでした。

さて、今日はYouTubeでも見れるMiss Representation (2011)という映画の紹介。
Missが使われていることからわかるように女性のメディアでの表象のされ方をテーマとした映画です。これはThe Representation Projectという社会がつくり出す固定観念、偏見を打ち壊すことを目標にする団体が作ったもの。以下の動画でやりたいことをわかりやすく伝えています。


Miss Representation の中にはアメリカのトップ政治家やニュースキャスター、学者、映画監督など多くの女性達が登場し、自分の経験やアメリカメディアの分析を共有しています。そのどれもが素晴らしく、この映画の価値を高めています。ですが、何よりも素晴らしいのは、この映画の監督が常に子を思う母として、アメリカ社会をこれから生きていく子どもたちのことを考えていることが伝わるところです。映画の中には何人もの女子高生が登場し生の声を届けています。その中にはリーダーシップポジションにつき活躍している生徒もいます。この映画の監督が女性として、人生の先輩として、その子の背中を押しているのを強く感じさせられます。

さて、実際の映画は以下です。
かなり頻繁にメディアの悪影響を如実に伝える映像が流れるので家で1人で見ることをお勧めします笑。


最後に思うところを少しだけ。
メディア・リテラシーという言葉を最近よく耳にします。「これまでになかった量の情報がとてつもない速さで拡散する現代において、情報の真偽を見分ける力が今まで以上に求められる」といった内容のことがよく言われていますね。一方でMiss Representation が示しているのは「情報の真偽の判断」ではなく「情報が再生産する権力構造の分析」としてのメディア・リテラシーの必要性だと思います。子どもたちのWell-beingを大切にするためにも、そして抑圧的な社会の状況を少しでも良いものにしていくためにも、こういった力がどうやったら身に付くのか考えたいところです。

今日はここまで。








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